Q&A クロス探究科(仮称)についてもっと知りたい!
※令和7年8月30日(土)クロステンで行われた説明会において、お寄せいただいた主な質問にお答えします。
※「クロス探究科」という名称はまだ仮称ですが、以下のQ&Aの中では、(仮称)は省略させていただきます。
Q1 クロス探究科に入学するには、どのくらいの偏差値が必要ですか。また、確認テストではどのくらいの得点層が入学できますか。
A1 偏差値や確認テストの得点層についてはお示しできませんが、クロス探究科は、日々の学びや探究活動を通じて「深く考える力」「伝える力」「進路を切り拓く力」を育てるとともに、大学進学に向けた確かな学力を育成する学科です。 大学進学を見据えながら、今後の社会で求められる「探究する姿勢」を身につけたいという生徒にとって、やりがいのある環境になるよう準備を進めております。 |
Q2 探究活動と並行して、数学や理科などの基礎学力の維持・向上させる取組を教えてください。
A2 これまでと同様に、各教科の学習はバランスよく授業を配分し、基礎・基本の定着を図ります。また、数学と英語については、1・2年次において少人数指導を行い、より丁寧な指導を行うことで学力の向上を図ります。 |
Q3 探究活動に時間を充てることで、他教科の学習時間が減少しないような工夫は検討していますか。
A3 探究活動のための学校設定科目を毎週1時間設定することで、教科の学習に充てる時間が減少することを心配されてのご質問と考えます。実際に、教科指導に充てる時間はこれまでと比べ週1時間減少しますが、各教科の特性を考慮し、大学進学に向けた学力がしっかり身につくよう、教育課程全体を設計しております。 また、探究活動では、教科で得た知識を使って自分で問いを立て、調べ、考え、仲間と協力して深めていく力を養います。こうした「学んだことを生かす力」「学び続ける力」は、大学入試や将来の社会でも強く求められており、教科学習をより深める土台にもなります。教科と探究の両方を大切にしながら、生徒一人ひとりの成長を支えてまいります。 |
Q4 探究学習は、1年生でインプット(見る・知る・体験)、2年生でアクション(課題研究)、3年生でアウトプット(まとめ、論文作成、発表)と3年間通して進めていくとのことですが、3年生のアウトプットが大学受験にとっての大切な時期に重なるのではありませんか。
A4 3年生は、大学受験に向けた学習が佳境を迎えます。受験準備が気になるのは当然のことと思います。アウトプットについては、3年生の1学期中に行う校内発表会を一つの区切りとしたいと考えています。それ以降は、校外での発表を行うグループがあるかもしれません。校内発表会以降は、受験に向けた取組に集中できるようにします。 また、探究活動のアウトプットを通して育まれる「自分の考えを筋道立てて伝える力」「課題を掘り下げる力」「他者と協働する力」などは、大学入試の小論文や面接、総合型選抜でも大きな強みとなります。 |
Q5 週1時間の探究活動のための時間が設けられるとのことですが、それ以外に放課後や休日にも探究活動を行うことはありますか。
A5 クロス探究科の探究活動は、週1時間の学校設定科目を中心に行いますが、「総合的な探究の時間」や「ホームルーム活動」も使いながら進めていきます。基本的には、授業時間内の活動となりますが、設定したテーマによっては、生徒が自主的に放課後等を使うことがあるかもしれません。 |
Q6 探究活動のテーマ設定は、どのような観点から行っていきますか。
A6 探究活動においてテーマ設定は、活動の成果を左右する非常に大切な段階であると考えています。クロス探究科では、生徒一人ひとりの興味や関心を出発点に、「おもしろい!ワクワクする!」と感じるテーマを見つけることを大切にしていきます。したがって、テーマ決めの前にどれだけの情報を生徒に示せるかが鍵となります。1年生における探究の時間は、大学や研究機関の先生の講話を通して、生徒が自分なりの問いを見つけるヒントとなるような題材を提示するとともに、探究活動を進めるために必要なスキルの習得に充てます。そして、テーマ決めの作業は、担当の教員や大学生、大学の先生に相談しながら、時間をかけて行います。 |
Q7 クロス探究科に入学したあとで普通科に移ったり、普通科に入学したあとで2年生からクロス探究科に変更したりすることはできますか?
A7 クロス探究科は普通科とは教育課程が異なる新しい学科として設置されます。そのため、入学後に普通科との間で学科の変更をすることはできません。 |
Q8 大学進学希望者向けのクラスとのことですが、在学途中で専門学校等への進路希望変更をした場合、どうなりますか。
A8 進路希望を変更した場合でも、クロス探究科のカリキュラムで学習を進めてもらうことになります。探究を通じて身につけた「深く考える力」「伝える力」「協働する力」は、進路にかかわらず社会で必要とされる力であり、大学進学希望者に限らず、必ず役立つと考えます。 |
Q9 入学試験はいつですか。
A9 一般選抜は令和8年3月4日(火)に実施されます。クロス探究科を第1志望として受検する場合、本校の普通科を第2志望とすることが可能です。もし、クロス探究科に合格できなかった場合には、普通科を希望している受検生と同じ条件で再び合否判定を行います。 |
Q10 ゆきぐに探究委員会とクロス探究科の関わり方については、今後どうなりますか。
A10 ゆきぐに探究委員会は、4校(十日町、十日町総合、松代、津南中等)から選出された生徒たちが、学校の枠を超えて、放課後などの時間を活用して地域と連携して探究活動を行っています。それに対して、新設されるクロス探究科では、教科横断的なテーマを扱う「学際的な探究活動(※)」を、大学や研究機関と連携して、授業の中で体系的に行うことが特徴です。クロス探究科では、授業の一環として3年間を使って探究学習を行い、「深く考える力、探究力」を身に付けることを目的としています。いずれも探究的な学びを大切にしている点では共通していますが、それぞれに異なる枠組みや目的があり、現時点では別々の取組として位置づけられています。 (※)「学際的な探究活動」とは、たとえば「雪と観光」「気候変動と十日町の農業」など、国語・地歴・公民・理科・情報など複数の教科の視点を組み合わせて取り組む探究のことを指します。 |